【医学生・研修医のための画像診断リファレンス レビュー】~おすすめ画像診断本CT,MRI~

放射線科専攻医のたいがです。

これまで学生~初期研修期間を含めて、医学書150冊以上購入し、読んできました。

画像診断だけでも30冊以上になります。

今回は「医学生・研修医のための画像診断リファレンス」についてレビューしていきます。

※本記事にはAmazon等のアフィリエイト広告が含まれています。

目次

【医学生・研修医のための画像診断リファレンス】

著:山下康行
¥4,620 (2025/05/20 17:13時点 | Amazon調べ)

このシリーズの良いところ

  • 見やすく読みやすい!
  • 全身の臓器について1冊で学べる!
  • Xp、CT、MRI等いろいろなモダリティが載っている

まず、なによりとても見やすく読みやすいです!

色使いがきれいで、シェーマも分かりやすく、

写真と文字の配分など読みやすく作られているのがわかります。

そして、内容は↓

脳・脊髄(脳梗塞や脳出血、脳~脊髄腫瘍、脊髄変性症、脱髄疾患、外傷など)

頭頚部(副鼻腔疾患、眼窩疾患、甲状腺疾患、頸部リンパ節腫大など)

胸部(無気肺、胸水、気胸、肺水腫、肺腫瘍、肺炎、肺結核、好酸球性肺炎、過敏性肺臓炎など)

心血管(先天性心疾患、心筋梗塞、大動脈瘤、大動脈解離、大動脈炎症性症候群など)

消化管(悪性腫瘍、急性虫垂炎、憩室炎、腸閉塞、消化管穿孔、腹膜炎、消化管の軸捻転など)

肝胆膵(悪性腫瘍、転移性腫瘍、肝膿瘍、急性肝炎、肝硬変、胆道結石、急性胆嚢炎~胆管炎、急性膵炎など)

泌尿器(腎嚢胞、副腎腺腫、尿路結石、馬蹄腎、後腹膜腫瘍、精巣腫瘍など)

女性(子宮内膜症性嚢胞、成熟嚢胞性奇形腫、子宮体癌、乳癌、乳腺の良性腫瘍など)

骨軟部(骨盤化症、偽痛風、特発性骨壊死、椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、化膿性脊椎炎、前十字靭帯断裂、良性~悪性腫瘍など)

と、全身が網羅されていて、それぞれに分かりやすいシェーマや写真が載っています。

かつ、Xp,CT,MRIなど豊富ななモダリティで説明がされていて、大変分かりやすいです。

細かいミクロの病理の説明があって、そこから画像所見を説明してくれているのもすごく良いですね。

290ページですが、本が大きめなので内容量としてはかなりあります。

医学生や初期研修医におすすめしている本としては、以前の記事↓で紹介しているんですが、

正直この本を組み込もうか少し迷いました。

それほど分かりやすく全身が網羅されていて、色々なモダリティの写真があっておすすめだと感じました。

が、

↑で学生さんにおすすめしている、「画像診断コンパクトナビ」と比較すると、

「医学生・研修医のための画像診断リファレンス」はやや内容量が多すぎる気がしました。

学生さんの当面の目標は国試に受かることだと思いますが、(それより人生で大事なことはたくさんありますが(‘ω’)ノ)

国試ってめっっっちゃ科目と分量多いんですよね。

正直、画像診断にめちゃくちゃ興味ある人とかじゃないと、この本はちょっとオーバースペックです。

他の科目の勉強・遊び・自分のやりたいことに時間を使いましょう。

↑で初期研修医におすすめしている「ユキティのER画像」と比較すると、

初期研修医には少し「座学っぽすぎる」かなと思いました。

初期研修医になると、急に社会人として「働く」ことになります。

病棟での急変や当直などで画像を見て、目の前の患者さんのために判断しなきゃいけない場面が急に出てきます。

(学生まではテストで点とればそれだけで良い評価だったのに。)

それと学生さん同様、画像診断だけに時間を割けません。

なんなら学生の時より、いろんな人との付き合いだったり、仕事量のコントロールだったり、それぞれの科の知識の勉強、実技の勉強、お金、遊び、などなどなどなどいろんな問題や、やることやりたいことがでてきます。

そこで大事なのは研修医として不可欠な画像診断の知識を効率よく分かりやすくまとめてくれてる本だと思います。

その点、「医学生・研修医のための画像診断リファレンス」は少し座学っぽく、

研修医に不可欠な画像知識以外の知識(珍しい疾患だったり、細かいミクロの病理だったり)がやや多いです。

(もちろん不必要ということではなく、すごく大事なところでもあるんですが!)

というわけで、

僕の「厳選一冊!学生さん・初期研修医へのおすすめの画像診断本」の記事内容を変えるつもりはないですが、

見やすいし分かりやすいし、全身が網羅されていてモダリティも豊富で、

おすすめできる本であることは間違いないです。

学生さんであれば、かなり画像診断に興味がある人

初期研修医であれば、一通り網羅的に画像診断を勉強したい人

におすすめの本です!

【医学生・研修医のための画像診断リファレンス レビュー ~おすすめ画像診断本CT,MRI~ まとめ】

医学生や初期研修医におすすめする本としては

以前紹介している(下にスクロールするとあります!)本がおすすめです。

ただ、見やすいし分かりやすいし、全身が網羅されていてモダリティも豊富で、

おすすめできる本であることは間違いないです。

学生さんであれば、かなり画像診断に興味がある人

初期研修医であれば、一通り網羅的に画像診断を勉強したい人

におすすめの本です!

気になったらぜひ買ってみてください!

それではまたまた( `ー´)ノ

学生・研修医におすすめの厳選書です!↓

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