放射線科専攻医のたいがです。
これまで学生~初期研修期間を含めて、医学書150冊以上購入し、読んできました。
画像診断だけでも30冊以上になります。
今回は「レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 第2版」についてレビューしていきます。
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【レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 第2版】

この本の良いところ
- この本1冊で胸部レントゲン・胸部CTについて十分学べる
- 非常に見やすい、読みやすい
- 肺のミクロの構造が載っていて、画像所見からミクロの状態を想像できる
- 肺の区域をブロンコ体操で覚えることができる
胸部レントゲン写真って入院患者だとみんな撮影するし、
胸部CTも呼吸苦とかでよく撮影されるし(肺炎とか心不全がめちゃくちゃ多いですが)、
胸部レントゲン~CTは画像の見方知らないと、
「…まあ白いとこなさそうかなー」
とか
「んーなんかここ白いな、肺炎かな?」
みたいな感じになりますよね。
僕はマジでこんな感じでした。
ただ、そんな状態でも、
これ1冊で間違いなくかなりのところまでレベルアップすることができます!
まあ細かいことを言い出したら、もっと詳しい教科書や参考書はたくさんあるんですが、
学生さん~研修医であれば、
基本的に胸部画像(レントゲン、CT)についてはこれ1冊で十分だと思います。
それほど内容は濃いものになっています。
ほんとにまじでめちゃくちゃいい本なので、
学生さん~研修医みんなに買ってほしいです。
ここからは少し細かいポイントになりますが、
まず見やすさが素晴らしいです。
開いてみればわかりますが、
画像と図がかなり多用されていて、
色分けもあって、とても見やすいです。
また、書かれてる文章も口語体で、
楽しく面白く直接教えてくれているような気分になって、
非常に読みやすいです。
そして、画像所見を肺のミクロの構造から説明してくれていて、
これが非常に大きくて見やすくて
分かりやすいです。
例えば、肺胞、二次小葉、間質、広義間質、、、(今の段階ではまだ単語の意味が分からなくて大丈夫です!この本で分かりやすく説明してくれています!)
これらの構造が分かると、同じ白い所見でも、
「んーなんか白いな」
ではなく、
「これは広義間質の部分が白くなってるから、リンパ路の病変かな?」
とか、
「小葉中心性の粒状影があるから肺炎かな?」
とか、
今までよりワンランク上の読影ができるようになります。
またほかにも、
「胸部X線~CTは0.5mm以上のものが見える」そうです。
なので、「血管なら径が0.5mm以上、気管支なら壁の厚さが0.5mm以上でないと胸部X線~CTでは見えない」そうです。
この本を読むまで知りませんでした(‘ω’)ノ。
こういったミクロの深い内容も学ぶことができます。
さらに!!
肺の区域を「ブロンコ体操」で覚えることができます。笑
肺の区域(S2とかS6とか)って難しいですよね~
学生・研修医に区域の知識まで必要なのかと言われると、
正直微妙なとこではあります。
(研修医でも上葉、中葉、下葉で十分なような。)
(正直僕も基本的には上葉、中葉、下葉(S6、肺底区)で乗り切ってます。。。。。(*´ω`*)てへ)
ただ、覚えていて損はないし、
呼吸器内科・外科や放射線科をまわる際は覚えていてもいいですね。
ブロンコ体操って何?って思った人は、
ぜひyoutubeに長尾先生のブロンコ体操動画が載ってるので見てみてください。
まじでめちゃくちゃ覚えやすいですよ笑 ものすごくおすすめです。
【レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室第2版レビュー おすすめ画像診断本~CT~ まとめ】
学生~研修医にめちゃくちゃおすすめです!!
胸部画像(レントゲン・CT)に関して、
これ一冊で十分学べます。
もうこれはぜひ買いましょう。(もし良いと感じたら!)
それではまた~(‘ω’)ノ
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