~補中益気湯・主な参耆剤の使い分け・漢方薬の効果判定~2026/03/11

補中益気湯の使用目標:手足がだるい症状に加えて、下記のうち1-2症候あれば適応あり

1発語に元気がない

2目に生気がない

3口の中に唾液の白い泡がたまる

4食べ物の味がしない

5熱い飲食物を好む

6臍周囲の腹壁に大動脈の拍動を蝕知する

7橈骨動脈の拍動に力がない

参耆剤(じんぎざい):人参と黄耆を中心に体力や気力を補う漢方薬

主な参耆剤(じんぎざい)の使い分け

・補中益気湯 少陽病 「気虚の基本方剤」全身倦怠感、食後の眠気、四肢のだるさ

・清暑益気湯 少陽病 補中益気湯証+ヒートストレス

・十全大補湯 太陰病 「気血両虚の基本方剤」全身倦怠感、皮膚粗鬆症、集中力の低下、疼痛への配慮(せんきゅう・芍薬)

・人参養栄湯 太陰病 食欲不振、呼吸器症状、精神症状(帰脾湯証より軽度)

・大防風湯 太陰病 関節痛

・帰脾湯 太陰病 食欲不振、抑うつ、思慮過度

・加味帰脾湯 少陽病 帰脾湯証+のぼせ・ほてり・イライラ

漢方薬の効果判定について:

・1-2週間後に再診。

・主訴から改善するとは限らない(患者への説明も重要)。

・内服方法(温服)、容易さ(風味など)、アドヒアランス、自覚症状の変化(主訴と主訴以外の症状について)、他覚的所見(脈、舌、腹など)の変化 を総合的に評価して判定

→無効時、増悪時は漢方薬の適応を再検討

ツムラ講演会 ・演  題 : 腎臓内科領域における漢方医学入門 基本処方の考え方・使い方
 ・演  者 : 畝田 一司 先生(福島県立医科大学会津医療センター 漢方医学講座准教授)

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